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【書評】「住職という生き方/蝉丸P」痒い所に手が届く、リア住ライフまるわかり本

住職という生き方 蝉丸P

リア住(リアル住職)こと蟬丸Pの、語り下ろしの新作「住職という生き方」が発売されました。
早速購入しましたのでレビューを。

お坊さんのリアルライフ

仏教関係の書籍はそこそこ読んできましたけれども、ここまで現代のお坊さんの生活を「リアル」に書いたものは見たことがないですね。

仏教書の中では良い意味で異色の作品だと思います。

初っ端から↓のようなお坊さんのリアルが書かれています。

  • 寺に居ることが仕事なので長期休暇は取れない
  • 日帰りで帰れるところにしか行けない
  • 約半分のお寺が年収300万円以下
  • 「坊主丸儲け」な寺院は超有名観光寺院くらいと、仏教界でも格差が広がっている

その他、よく言われる税金を払っていないというのは誤解で「固定資産税がかからないだけ」(かかると明治神宮や浅草寺でも即潰れる)であるとか、寺の収入が500万だったとしても、そこから法人職員である住職に給与として支払われるので、税制の優遇は特にないとか。

神社が後継者不足で廃業危機!みたいな特集をTV番組で見かけるが、このままだとお寺も同じ道を辿るだろうと。

ビジネスの世界も厳しいが、宗教の世界も厳しいのだなと数字から実感させられます。

蝉丸Pの出家コース

蝉丸Pの前著も読んでいましたので、一般家庭から僧侶になったのは知っていたのですが、当時の心境だとか、きっかけなどは本書で初めて知りました。

ニコニコ動画で法話を見て、さすがお坊さん、喋りが上手いなぁと思ったものですが、10代の蝉丸Pは落語家を目指していたんですね。

しかし酒も飲めないことも含めた「ご相伴力」の無さから泣く泣く噺家の道は諦め、ひょんなことから仏門を目指し、高校一年時に高野山高校に編入するという行動力には驚きました。

自分が高校生の時を思い出すと考えられない成熟ぶりで、人生何周目だ?と思わざるを得ないですね。

お寺と葬式

日本のお寺、お坊さんの主な仕事といえば葬式。

檀家になるのは保険のようなもので、いざ葬式という時には頼れる存在に。

逆にお寺に所属していなければ普段は費用がかからないが、いざ葬式となると意外と出費がかさむとか。

都市部になるほど後者が多いが、その辺りはメリット・デメリットを考慮して決めて欲しいと。

また、故人の「葬式不要」を忠実に守ったはいいが、遺された方はどうも落ち着かないことも多く、そこにつけ込まれて新興宗教に多額のお金を注ぎ込み、かえって金がかかることもあるとか。

葬式に関しては、仏教に限らず、キリスト教式も考えてみては?ということも言われてますので、人が死んだら葬式を、というのが我々日本人としては落ち着くのかもしれません。

神社に行ったら柏手を打ち礼をするように、儀礼というのは大事なんだなと納得しました。

仏教界の現在とスピリチュアリズム

現在の仏教界の問題として「既に解決済みの問題を掘り起こして、これが問題じゃないかと指摘する」ことが挙げられてて、僧侶が「仏教思想史」を学ばず、自分の宗祖のことしか学んでない場合が多いことが原因と言われてます。

調べてみると「鎌倉時代に解決してました」みたいなことがあるのに、本人はショックを受けて東南アジアで「本当の仏教を学ぶんだ!」と言っておかしくなっちゃったような例をみてきたことから、通史を学ぶことの重要性を説かれてます。

また、スピリチュアリズムやニューエイジ思想にも触れられていまして、「ダーウィンショック」からスピリチュアリズムが生まれたというのは初耳でした。

「ダーウィンショック」というのは、進化論によってこれまで神の被造物だと思っていた人類がもともとは猿だったかもしれないという根源的な恐怖。

その反動として精神や霊の世界に進化論を持ち込む「霊的進化論」が生まれた。

いわゆる「魂のステージが上がる」とか「意識の変容」というのも元ネタはこの「霊的進化論」で現在のスピリチュアリズムに続いているというのは目からウロコでした。

もっと仏教を知るための関連書籍

最後に、もっと仏教を知るためのオススメの本を紹介します。

▲今回紹介した新書。読みやすく、サクッと読めます。

参考 宗教年鑑 | 文化庁宗教年鑑 | 文化庁

▲本では無いですが、本書で紹介されていた「宗教年鑑」

▲蝉丸Pの前著。サブカル用語が多用された面白くわかりやすい仏教書ですが、インド思想史から始まる大作なので、手元に置いて参照する辞書的な使い方がオススメ。

▲「そもそも仏教て何なの?」ってことがスルスルとわかってしまう素晴らしい書籍。千冊に一冊の名著だと思っていますので、いずれ紹介記事を書きたい。

▲「仏教思想のゼロポイント」と似た内容ですが、違う角度から対談形式でわかりやすく書いた書籍。こちらの方がライトテイスト。

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