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けも
Sennheiserの有線イヤホン「IE 40 PRO」をレビューしています。
完全ワイヤレスイヤホン全盛時代ですが、音質面ではまだまだ有利な有線イヤホン。
今回はドイツの老舗オーディオメーカーSennheiserのインナーイヤーモニターIE 40 PROをレビューします。
IE 40 PROのポイント
- クール寄りのモニターサウンド
- 出すぎずタイトな低音
- 中音域もしっかり
クッキリサウンド好きには間違いなくおすすめのイヤホンです。
けも
というわけで本記事は「IE 40 PRO」について書いていきます。
IE 40 PRO のスペックと付属品
IE 40 PROの外観と付属品を解説します。
インピーダンス | 20Ω |
周波数帯域 | 20Hz~18kHz |
感度 | 115dB(1kHz / 1Vrms) |
THD+N | < 0.1 % (1kHz, 94dB) |
ケーブル長 | 1.3m |
ドライバー | ダイナミック型 |
重量 | 18g |
減衰 | <26dB |
カラーはクリア/ブラックの2色で、今回はクリアを選びました。
イヤーピースを取ると耳垢ガードのスポンジがありました。
ケーブルは取り外し可能ですが、独自規格のため汎用性は低いです。
ケーブルはちょっと緩く感じましたが、勝手に外れるほどではないです。MMCXのような「カチッ」とした感じが無いのでちょっと不安ではありますが今のところ勝手に抜けることはないですね。
コードをまとめて絡まり&タッチノイズ防止できます。
IE 40 PROの付属品は以下の通り。
シリコンイヤーピース3サイズと、フォーム(スポンジ)イヤーピースが1サイズ。
ソフトポーチが付属します。
両端を握るとパカッと開くタイプ。
クリーニングツールでイヤピ内の耳垢を除去できます。
付属品
- IE 40 Pro X 1
- シリコンイヤーアダプター(S/M/L)X 3
- フォームイヤーアダプター(M)X 1
- ソフトポーチ X 1
- クリーニングツール X 1
けも
IE 40 PRO はクッキリバランスの良い優等生な音質
IE 40 PROの音質をレビューします。
試聴に使った音楽プレイヤーはShanlingの「M6」です。
「ヌケの良いサウンドが魅力」Shanling M6をレビュー Amazon Music HDもバッチリ
まずはアニソン。実は店頭でこの曲を試聴して「コレだ!」と思い購入を決めました。
アニメ「かんなぎ」(2008年)のOPで、当時から何度も繰り返し聴いているのもあり、店頭で試す機会が多い曲です。
8ビートにブラスやスラップベースなどで構成される、ポップなアニソンなんですが、これがIE 40 PROに超ハマるんです。
楽曲の持つ底抜けに明るい雰囲気、弾けるようなビート感、戸松遥のちょっと鼻にかかった声の魅力をガッツリ引き出してきます。
「アニソンってこういう音が楽しいよねっ!」と感じさせてくれるシャッキリとした音質傾向で、聴いていてとにかく楽しい。
「IE 40 PROはドンシャリ」と言われることも多いですが低音はドンというよりはダン。
高音域のキラキラ感は確かにシャリつきも感じますが決してチープではなく、中音域もしっかり鳴っていて艶っぽさも感じます。
けも
続いて吹奏楽曲。
たぶんIE 40 PROの本領はこういう「楽器数が多くて広めの会場で演奏された曲」でこそ発揮されるのかなと思います。
まず高音の解像度の高さのおかげか、ブラスのアタック感がハッキリしており音色の聴き分けが容易です。
団子にもならず、バラバラにもならず、丁度良い解像感。
もちろん高音域だけに留まらず、サックスソロの胴鳴りもリアルで思わず聞き入るほど。
会場の残響音も強調することなく自然で、そのあたりは流石モニターイヤホンといったところですね。
次はバンドサウンドでチェック。
最近Amazon Music HDに追加されたので聴いてみました。
▶︎Amazon Music HDについてはこちら
「ガチ勢向け」Amazon Music HD 対応DAP・音質をレビュー!【対応機器】
劇場で聴いたときは映像も相まって「若さ爆発!」みたいな印象でしたが、自宅でイヤホンで聴くとまた違った印象。
意外と繊細というか、イントロのギターリフもトゲトゲしていないし、リズム隊のテクニカルさも手にとるようにわかり、結構グッと来るんですよ。
たぶん重低音重視のイヤホンだとロックっぽさが全面に出てきて「青春!」って感じがするんでしょうけど、IE 40 PROは全体をクッキリと描きつつも決して派手派手しくはしないチューニングゆえ、アップテンポのロックでありながら絶妙なしっとり感を生み出しているのかなと。
けも
まとめると、明朗快活な優等生。
ハッキリものを言い過ぎて周りとぶつかることもあるけど、持ち前の明るさで吹き飛ばしてしまう憎めない存在。
文武両道で真面目だけど、文化祭の催し物で意外な才能を見せるタイプ。
クーバ
けも
IE 40 PRO の安定の装着感
IE 40 PROの装着感について。
いわゆるシュア掛けといわれる耳掛けタイプで、いつも通りLサイズイヤーピースを選択して問題なくフィット。
タッチノイズもほとんど気にならないレベル。
この辺はさすが老舗メーカーなだけあり、問題ないですね。
IE 40 PRO はどんな人におすすめ?
IE 40 PROをおすすめする人はどんな人か考えてみました。
いわゆるオーディオマニアでない、「1万ちょっと出して良い音で聴きたい」人ならこれ1本で済むと思います。
バランスも良く全体的にハッキリしているので音楽も映画もゲームもコレ1本で十分。
「今まで聞こえなかった音が聞こえた!」現象を存分に楽しめます。
一方オーディオ好きにはどうかと言うと、「クッキリ系を持ってないなら買え」と言いたいところ。
特にfinal E3000を持っていて「そろそろグレードアップしたい、どうせなら全然違うタイプのイヤホンで!」というような人にはドンピシャかと。
クーバ
けも
▶︎final E3000の記事はこちら
【final E3000 レビュー】5000円以下のベストバイ!奇跡のコスパイヤホン【FI-E3DSS】
IE 40 PRO のレビューまとめ
本記事は「ゼンハイザー IE 40 PRO」について書きました。
「IE 40 PRO」をざっくりまとめると
- シャッキリした高音域
- タイトな低音
- 均整の取れたサウンド
- シャキシャキしすぎ?
- ケーブルのゆるさ
クッキリサウンド好きには激推しのイヤホンで、1万ちょいでこの音は破格。
いわゆる「普通の良い音」を高コスパで実現した、老舗ブランドしての矜持が伺える逸品です。
低音はタイトでしっかり出ていますが低音厨には物足りないかも。
高音域のシャキシャキ感は曲によっては刺さりますが、それを補って余りあるキラキラ感が魅力です。
シャキシャキ感がNGの場合は上位機種のIE 400 PROがありますが、値段が倍以上なので要検討ですね。
けも
お読みいただきありがとうございました、けも(@namakemonolog9)でした。