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finalの「A8000」は優れた時間応答性と定位の良さで評価の高い、同社のフラッグシップイヤホン。
オーケストラなど、楽器の多い曲を聴くとその凄みが実感できる素晴らしいイヤホンなのですが、手頃な価格とはいえません。
ところが先日Aシリーズから1万円台で購入できるモデルA3000とA4000が発売されました。
結論、どちらも立体的で粒立ちの良い音を聴かせてくれるのですが、それぞれ特徴が異なります。
けも
そんなわけで本記事ではfinalのA3000とA4000(とA8000)の比較レビューをお届けします。
本記事はメーカーよりサンプル機の提供を受け執筆しています
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外観はほとんど同じ
A3000とA4000は、パッケージレベルで外観が似ています。
けも
カラーはA3000がブラック・A4000がネイビーで、どちらもマットな仕上がりです。
けも
パッと見た感じはほとんど同じで、区別が付かないかもしれません。
けも
音質の違いを比較
見た目の似ているA3000とA4000ですが、音質の傾向は異なります。
今回はPCと接続したTAKT C経由でAmazon Music HDの24bit / 96kHzのハイレゾ音源を聴いて比較してみました。
ROCK / POPSで比較:A3000はしっとり A4000は華やか
まずはロック系のポップスで比較試聴(※曲は堀江由衣の「光の海へ」)。
- 深みのあるバスドラ
- うねるようなベース
- キレの良いハイハット
- 浮き立つボーカル
- 全体的にはしっとりとした印象
- タイトなバスドラ
- スムースなベース
- きらびやかなシンバル
- 美しいボーカル
- 全体的に華やかでメリハリがある
上記はあくまで2機種を比較試聴した印象で、単体で聞いてもA3000は高解像な部類に入ると思います。
ちなみに比較のあとにA8000を聴いたところ、一音一音が丁寧に表現されている印象で立体感も別次元、フラッグシップ機種の実力をあらためて味わいました。
オーケストラで比較:落ち着きのあるA3000 解像度が際立つA4000n
次にオーケストラ楽曲を試聴(※ジョン・ウィリアムズ「ジュラシックパークのテーマ」)。
- 低音の迫力がある
- 一体感のある音
- 全体的に適度な丸みがあり聴き疲れしない
- 弦楽器の分離が良い
- 空間表現も秀逸
- 全体的に繊細で細かい音まで聴こえる
楽器の数が多くなり、繊細な表現が増えるほどA4000に有利な印象を受けました。
その一方A3000は適度な丸みがあるため、BGM的に長時間リスニングしても聴き疲れしなさそうなサウンドともいえます。
ちなみにA8000で聴くと立体感と分離がケタ違いに良く、高解像ながらも一つ一つの音に尖りが無いため、生演奏を聴いているような感覚になりました。
final A3000とA4000 比較レビュー まとめ
本記事はfinalのA3000・A4000の比較レビューをお届けしました。
1万円台ながらハイクオリティな音を聴かせてくれたA3000とA4000。
比較すると「しっとり深みのある落ち着いた音のA3000」と「きらびやかでメリハリのある音のA4000」といった印象です。
しかしながら上記はあくまで2機種を比較した印象。
単体で聴けば両機種とも解像度は高く立体感に優れるので、どちらを買っても後悔はしないでしょう。
「金銭的にどちらか一方だけしか買えない」のであれば、個人的には価格の安いA3000だけでも満足できるんじゃないかな?と思います。
けも
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