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Bluetoothコーデックのスペックを一覧でまとめてみた

オーディオはスペックだけでは語れない」とはいえ、我々ポタオデ厨・ガジェット好きはスペック比較から逃れられません。

本記事では、ワイヤレス化の進むポータブルオーディオ業界における厄介者 Bluetooth コーデック の基本スペックを一覧化しました。

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主要 Bluetooth コーデック一覧

主要な Bluetooth コーデックを一覧にまとめてみました。

Bluetoothコーデック量子化ビット数サンプリング周波数bitrate(最大)レイテンシ(遅延)
SBC16bit48kHz328kbps220ms(±50ms)
AAC16bit48kHz非公表120ms(±30ms)
@128kbps
apt X16bit48kHz352kbps @ 44.1kHz
384kbps @ 48kHz
70ms(±10ms)
aptX LL16bit48kHz40ms未満
aptX HD24bit48kHz576kbps
620kbps ※Snapdragon 865以降
130ms
aptX Adaptive24bit96kHz420kbps50~80ms
aptX Voice32kHz
aptX Lossless
aptX Adaptiveの拡張機能
1Mbps
LDAC24bit96kHz990kbps
Samsung Scalable Codec24bit96kHz512kbps
HWA(LHDC)24bit96kHz900kbps50~400ms
UAT24bit192kHz1.2Mbps
主要Bluetoothコーデック一覧

SBC

SBC は Sub Band Codec の略で、Bluetooth オーディオの基本コーデックです。

基本コーデックなので、ほぼ全ての Bluetooth オーディオ機器間で利用できるコーデックになります(今の所 SBC 非対応というのは聞いたことがありません)。

「SBCの音質は悪い」問題を考える aptXだからといって音が良いわけではない

AAC

AAC とは、Advanced Audio Coding の略で、主に Apple 製品で採用されている Bluetooth コーデックです。

iPhone と AirPods の組み合わせはこの AAC で接続されています。

一般的に SBC よりも低遅延・高音質なのがウリです。

aptX

aptX は高音質・低遅延が特徴の Bluetooth コーデックで、主に Android 端末で利用されています。

「エーピーティエックス」または「アプトエックス」と読まれています。

aptX LL

aptX LL は aptX Low Latency の略で、その名の通り低遅延を売りにした Bluetooth コーデック。

遅延が少ないので、タイミングが命の音ゲー・リズムゲーをワイヤレスで遊ぶのに適しています。

まぁガチ勢なら有線一択だろうとは思いますが……。動画を観るにも映像とのズレが極限まで少ないのでその点はいいかもしれません。

aptX HD

aptX HD(エイチディー)は、24bit に対応した高音質 Bluetooth コーデックで、HD は High Definition を意味します。

24bit なのでいわゆる「ハイレゾ」対応のコーデックになります。

「ハイレゾって意味あるの?」という方は下記記事を参照ください。

ハイレゾとは 「ハイレゾは意味ない?」ハイレゾの定義・ハイレゾ対応イヤホンについて解説

aptX Adaptive

aptX Adaptive(アダプティヴ)は、24bit・96kHz で転送可能なハイレゾ対応の Bluetooth オーディオコーデックで、同時に低遅延も実現しています。

2018年に発表されたコーデックで、最大の特徴はコンテンツの種類や電波状態に応じて、最適な音質や遅延性能を自動でリアルタイムに可変してくれることです。Adaptive(適応型)という名もここからきています。

aptX Voice

aptX Voice は、高音質な音声通話のために作られた Bluetooth コーデックです。

サンプリング周波数は 32kHz ですが、これは音声通話に特化するためのもの。類似した音声も明瞭に聞こえるように設計されているようです。

搭載されるスマートフォンのチップセットは Snapdragon 865 / 765。

aptX Lossless

aptX Lossless は、aptX Adaptive の拡張機能として利用できる Bluetooth 伝送技術で、44.1kHz / 16bit 音声のロスレスで伝送に対応しています。

これにより CD 音源を圧縮なしに伝送できるようになります。

参考:Qualcomm adds Bluetooth Lossless Audio Technology to Snapdragon Sound | Qualcomm

LDAC

LDAC(エルダック)は、SONYが開発したハイレゾ対応の Bluetooth コーデックで、24bit / 96kHzに対応しています。

発表当初はほぼ SONY 製品間でしか利用できませんでしたが、今はほとんどの Android スマホで利用できます。

対応ヘッドホンも増え、完全ワイヤレスイヤホンからも LDAC 対応の製品が発売されるようになりました。

Samsung Scalable Codec

Samsung Scalable Codec は、Galaxy7 以降のサムスン製スマートフォンや、 Galaxy Buds+ などのイヤホン間で利用できます。

周囲の電波状況を分析して最適化することで安定した接続を実現します。

参考:What is scalable codec? | Samsung India

HWA(LHDC)

HWA は High-Res Wireless Audio の略で、ファーウェイが発表した Bluetooth コーデックです。

最大転送ビットレートは 900bps で、その他バランス重視・安定感重視の3段階から選択可能。

HWA に対応した製品は少なく、主に Bluetooth ポタアンでしか利用できないのが難点ですね。

参考:Bluetoothに“第3のハイレゾ級規格”「HWA」現る! LDACやaptX HDと何が違うのか – PHILE WEB

LDAC Bluetoothレシーバー 「LDAC」対応のDAC・アンプ内蔵 Bluetoothレシーバーまとめ

UAT

UAT は Ultra Audio Transmission の略で、Hiby Music が開発したBluetooth コーデックです。

最大 24bit / 192kHz、1.2Mbps のビットレートに対応した高音質コーデックですが、送受信ともに対応機器が少ないので試す機会が少ないですね。

筆者は Hiby R5 と W3 の組み合わせで試したことがありますが、めっちゃ音が良い代わりに安定性に欠ける印象でした。アップデートで改善していることを願います。

参考:HiBy W5

HiBy R5 【HiBy Music R5 レビュー】ストリーミングも楽しめる!バランス端子搭載ハイコスパDAP

【HiBy Music W3 レビュー】パステルカラーも魅力的!独自コーデックにも対応した高音質ヘッドホンアンプ

そもそも Bluetooth コーデックとは何なのか

Bluetooth コーデックとは、Bluetooth を利用して音声をワイヤレスで届けるための圧縮方式のことです。

CD 音源を MP3 などに圧縮する「コーデック」は、あくまでファイルを圧縮・変換するもので Bluetooth コーデックとは違います。

ややこしいことに AAC は、

  • ファイル形式としてのAAC
  • BluetoothコーデックとしてのAAC

が同じ名称なのでごっちゃになりますが、別物です。

「ファイル形式としてのAACをBluetoothコーデックとしてのAACで転送したら再圧縮されずに高音質なのでは?」という説をたまに見かけますがこれは間違いで、AAC ファイルであっても Bluetooth の AAC に再変換されるそうです。

送信側のiPhoneでAACから一度復元され、またAACに再変換されてから送信されるので、他のコーデックでの伝送と同じように、そこで再圧縮による音質ロスが起きます。

引用元:【第153回】“iPhoneのAACファイルをAACでBluetooth伝送すると音質劣化しない”は本当か? – PHILE WEB
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Bluetooth コーデック 一覧 まとめ

本記事は Bluetooth のオーディオコーデックについて解説しました。

デジタル技術の進歩に伴い Bluetooth オーディオの新規格がいろいろ登場するのはワクワクします。

個人的には元の音声ファイルと出口であるイヤホン・ヘッドホンのデコード技術がかなり重要なのではないかと思いますが、通り道である Bluetooth コーデックも良いに越したことはありません。

間違い等あれば、コメントでお知らせ下さいませ。

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